ふしきせぼの:第7レース それでも雪だけが降ってる(1999.2)

バーリンちゃんがバーリンちゃんがバーリンちゃんが〜、やっぱりぼくのアタマの上を通り過ぎていったらしい。
やっぱりバーリンちゃんは遠くに行ってしまったのかなぁ。なんだかなぁ。

「兄貴、久しぶり(^^)」
「どうしてたぁ〜〜」
「ホッカイドウで美味しいもの食ってた。段々兄貴に似てきたよぉ」
「どこが〜?」とぼけてやるぅ(^^;)
「今年は頑張るから、兄貴もがんばれよ」
「わかった」
アグネスワールド。日本にいるぼくの弟。
前々から思っていたけど、ほんとうにぼくの弟。
「あ...それは?」
「復帰のお祝いを買ってもらったんだ。ドージマさんとパールさんに。」
「ドージマさん、元気?」
ドージマさんにはぼくもとても世話になってしまった。
「元気、元気」
「よろしく言ってね〜じゃ、元気でな」

ぼくに弟がいる。
ぼくそっくりの弟がいる。
そして、ぼくは去年の春にとてもたくさんのおねえさんと出会った。

コドモガデキル。

どんな気分なのかなぁ。なんだか心臓は高鳴っているんだけど。よくわからないなぁ。
ここに降っている雪のような色の子供もいるのかなぁ。
毛色色違いのそっくり、とかもいるみたいだしなぁ。キセキとまーちゃんみたいに。
うーん。

ふしぎだ。ふしぎだ。

キセキぃ〜〜。どきどきするよぉ。帰ってきてるんだったら声かけてよぉぉぉ。なんだかぼく...。